樹脂の酸化抑制による品質改善提案
弊社では、窒素パージによる樹脂の酸化防止効果を実感いただくために、
2つ方法で評価サービスを実施しております。
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樹脂サンプルの酸化テスト
樹脂のサンプルと温度条件をご提供いただければ、弊社にて窒素雰囲気中での加熱溶解テストを行います。溶解したサンプル樹脂で、お客様に窒素ガスの酸化抑制効果を確認していただけるサービスです。
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窒素パージ用デモ機のレンタル
デモ評価用の窒素ガス発生装置、パージボックスを導入いただき、お客様の実生産設備で窒素パージの効果を検証していただくことができます。
樹脂サンプルの酸化テスト
窒素ガス雰囲気で樹脂の熱による酸化現象を検証し、適切なパージ用窒素の純度を提案するサービスです。
お客様が実際に使用されている樹脂のサンプルと温度条件をご提供いただければ、弊社にて純度を調整した窒素雰囲気中での加熱溶解テストを行い、レポートを提出します。
溶解したサンプル樹脂のテストレポートで、お客様に窒素ガスの酸化抑制効果を確認していただけます。(詳細は弊社営業所へご連絡ください。)
※2021年6月末までに弊社PSAの見積依頼を頂きましたお客様に本サービス(2サンプルまで)を無償対応致します。
空気雰囲気で樹脂成形することの問題点

樹脂成形加工において、黒点・焼け・黄変などの品質不良は製品ロスだけでなく、成形機の保守時間ロスなど、製品コストに大きく影響します。
これらの不良は、樹脂を空気中で加熱溶解したことによる酸化が原因であり、窒素パージで改善することが可能です。
改善システムの推奨例

樹脂成形機ホッパー部より窒素ガスを注入することで樹脂の酸化を抑制し、黄変や黒点などの品質不良を減少できることが確認されています。
これにより、製品ロス減少や保守コスト削減など、様々な効果が望めます。
雰囲気による比較
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加熱前サンプル
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空気雰囲気 空気雰囲気では、樹脂が酸化によって変色しています。
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99%窒素ガス雰囲気 99%窒素雰囲気では、空気雰囲気よりも酸化が抑制されています。
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99.9%窒素ガス雰囲気 99.9%窒素雰囲気では、99%窒素雰囲気よりも、さらに酸化が抑制されています。
窒素パージ用デモ機のレンタル
弊社ではデモ評価用の窒素ガス発生装置、パージボックスの貸出を行っており、お客様の実生産設備で窒素パージの効果を検証していただくことが出来ます。また、お客様の成型機の形状に応じたパージノズルの製作も承っております。
従来パージ方法の問題点

成形機のシリンダー部には、ガス抜き口が設けられていない事が多い為、単にホッパー部にパージガスを注入しても、ガスはシリンダ部に到達出来ず、Uターンするようにホッパー上部に抜けてしまいます。
その為、従来の方法ではパージが有効に機能せず、シリンダー部の雰囲気置換に長時間を要し、製品に黒点や黄変などの不良が生じます。
窒素パージ方法の改善例

①パージ回路ボックスを用いた「間欠パージ」により、スクリュー・シリンダー内のガス流動を促進
②シリンダー部に対し角度をつけたパージノズルを使用し、パージ効率を改善
①+②により、窒素パージ時間の短縮と製品不良率の低減に貢献します。
(閉塞空間内(スクリュー・シリンダー部)の酸素濃度を従来比35%低減 ※弊社調べ)
残留酸素濃度の比較例

左のグラフは、「連続パージ」と「間欠パージ+角度付きノズル」で閉塞空間内(スクリュー・シリンダー部)をパージした場合の残留酸素濃度を測定し、比較したものです。
従来の方法に対し、弊社が提案する方法は、閉塞空間内の酸素濃度が速やかに低下しています。
デモ機レンタルの内容
窒素ガス発生装置
(経費実費)
パージ回路ボックス
(無償対応)※
パージノズル
(有償対応)
※PSA導入予定のお客様に限ります。詳細はお問い合わせください。