製品情報

PRODUCT

電池・キャパシタ用電極材 ベルファイン®

ベルパール®を出発原料としたニューカーボンは電池・キャパシタの低抵抗化に貢献しています。

機能性ニューカーボン「ベルファイン®」は「ベルパール®」を原料とし、焼成条件を用途ごとにカスタマイズして製造しています。
原料が合成高分子のため、細孔径、細孔表面の化学的特性を制御しやすく品質が安定しており、電池・キャパシタ用電極材として展開しています。
特に、小粒子径のカーボン電極材料は電池・キャパシタの低抵抗化に貢献しています。

ラインナップ

LNシリーズ リチウムイオンキャパシタ・リチウムイオン電池用負極材

  • 独自の熱処理技術・小粒子径による低抵抗・高出力特性および低温特性を有する炭素質電極材(ハードカーボン)
  • 小粒子径品(1μm品)は低抵抗で好評
  • リチウムイオンキャパシタには主材として、電池向けには主材だけでなく、少量混合による高出力化も検討可能

諸物性の一例

LN-0005 LN-0001
平均粒子径 5μm 1μm
充填密度 0.90g/cc 0.80g/cc
強熱残分 0.1%未満 0.1%未満

用途・特長

  • 高出力LIC:小粒子径品(1μm品)により低抵抗・高出力化
  • 高温耐性LIC:独自の熱処理技術により高温での耐久性向上
  • 高出力LIB:添加剤として小粒子径電極材の混合により低抵抗・高出力化
  • 高性能全固体電池:球状粒子間空隙に固体電解質安定し出力・耐久性向上
  • ナトリウムイオン電池:ナトリウムイオン電池用負極材としても使用可能

APシリーズ 電気二重層キャパシタ用電極材

  • 高度に制御された細孔形成技術による1,000~2,300m2/gの比表面積を有する微粒子状電極材
  • 小粒子径品(1μm品)は低抵抗で好評
  • 独自の熱処理技術により高耐久性も好評

諸物性の一例

AP11-0010 AP20-0010 AP20-0001
比表面積 1100m2/g 2000m2/g 2000m2/g
平均粒子径 10μm 10μm 1μm
充填密度 0.64g/cc 0.37g/cc 0.37g/cc

用途・特長

  • 高出力EDLC:小粒子径(1um品)により低抵抗・高出力化
  • 高温耐性EDLC:独自の熱処理技術により高温での耐久性向上
  • 高耐久性EDLC:独自の熱処理技術によりサイクル・フロートの耐久性向上
ATエレクトロード株式会社

エア・ウォーターとTOMOEGAWAの合弁会社であり、電極材料の販売窓口となります。
詳細はATエレクトロード株式会社ホームページでご確認ください。

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よくあるご質問

電極材の原料は何を使用していますか?

独自開発した球状フェノール樹脂"ベルパール®"を使用しています。
合成高分子であるフェノール樹脂を原料としているため、品質が安定します。

電極材のサンプルをいただくことはできますか?

各品番100g以下であればサンプル送付を検討いたします。
用途・希望仕様を明記してお問い合わせフォームよりご連絡ください。
商社様の場合は、最終ユーザー様を明記ください。

APシリーズ・LNシリーズに関して、詳細を教えてください。

詳細な技術情報は関連会社ATエレクトロードのサイトをご確認ください。

APシリーズに関して、電気二重層キャパシタ(EDLC)以外の用途に使用できますか?

活性炭のように有機物や水分を吸着脱離しますので、吸着や触媒担持に使用できる可能性はあります。
用途・希望仕様を明記してお問い合わせフォームよりご連絡ください。

LNシリーズに関して、リチウムイオンキャパシタ(LIC)の負極主材活物質として使用できますか?

はい、LIC負極の主材として開発しましたので、使用可能です。
黒鉛負極と異なり、導電材を添加して電極を作製することも多いです。

LNシリーズに関して、リチウムイオン電池(LIB)の負極主材活物質として使用できますか?

ハードカーボンのため黒鉛と比較して電位プラトーはなく可逆容量は小さいですが、使用は可能です。
ただし、弊社としては添加剤(黒鉛等を主材とし、LNシリーズを添加)としての使用をお勧めします。
LIB向けに改良検討中ですので、進捗ありましたら公開いたします。

LNシリーズに関して、リチウムイオン電池の添加剤として使用する場合の推奨比率はありますか?

添加比率は材料の相性にもよるため具体的な比率を提案することは難しいですが、相談は可能です。
最終的にはお客様にてご検討いただけると幸いです。
サンプルの送付は対応いたしますので、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

LNシリーズに関して、ナトリウムイオン電池(NIB,SIB)の負極主材活物質として使用できますか?

ハードカーボンであり、ナトリウムイオンを吸蔵するため使用可能です。
NIB向けに改良検討中ですので、進捗ありましたら公開いたします。